雨の中、気分は倦怠期だったが、いい宿、いいレストランで気分が晴れる。
ホテルにしてはは珍しく朝食は早い時間でもいいとのことだったので6時半からでお願いした。ビュッフェスタイルで複数のパン、コーヒー、オレンジジュース、ヨーグルト、ハム、チーズと豪華な内容だった。この宿は観光客が多くカミーノはあまり泊まっていないようで、この時間は広いレストランを貸し切り状況。飲み物を準備していたおじさんはジュースのおかわりいらないかと気を遣ってくれる。意地汚くビスケットを非常食用にキープする。


今日は午前中は12時頃までずっと小雨で、長い時間雨が続くのは初めてである。今日は巡礼を多く見かける。グエメスのアルベルゲで一緒だったブルガリア女性に声かけられるがカッパ着ていることもあり最初は誰だか気づかなかった。この人はイギリスのカンタベリーからローマ・バチカンまで続くヴィア・フランチジェナの道を歩こうとしているだけあって元気である。雨かつ平坦で単調なコースで気分が上がらず、同じような食事や景色にも飽きてきて巡礼の倦怠期になっている。ずっと内陸の道だったが、今日の目的地のコミーニャスに着く直前に海が見える。今日のコースは距離が短いので途中で休みを結構取ったがそれでも13時過ぎに着いた。今後はできるだけ30キロ以上歩くようなコース設定にしよう。


事前にチェックしていた評判の高いアルベルゲは14時半チェックインだが13時15分頃にいったん覗いてみる。入り口の奥にいたアルベルゲの女性にチェックイン時間を聞いてみると、何ともう入れるが予約でいっぱいとのこと。私は宿の予約はBuen Caminoのアプリから連携しているbooking.comから行なっているが、一部の宿はオンライン予約ができない。そういう宿は電話やWhatsAppから受け付けているが、私の場合は電話で会話するのは難しいしWhatsAppのやりとりは面倒なので予約せずに来てしまった。こういうアルベルゲば要注意だ。落胆しているのを見かねたか、女性は親切にもその場で近くのホステルに電話して予約し、行き方も教えてくれた。ありがたい!
紹介してくれた宿は当たりで30ユーロで個室。ベランダもあり、女将さんも英語話せないが親切だった。最初に行ったアルベルゲはドミトリーなので、大差無い料金で個室に泊まれて、むしろラッキーだった。明日の宿は17時までチェックインできないので朝は遅く出たいが、このホステルは9時まで居られるのもちょうど良かった。(多くのアルベルゲは8時くらいまでに出なければいけない)



街の中心の広場にはテラス付きのレストランが固まっており、その一つに入り昼は3日連続でMenu del dir(定食)を頼む。最近は野菜不足なので2品はサラダとビフテキを選ぶ。ビフテキは日本で自分が作るのと同じ醤油味なので少し驚く。ワインは1本ついてたので、完飲してまた酔っ払い、2時間ほど昼寝する。その後、街を散策し、ガウディが設計したヴィラであるエル カプリチョに行ってみたが、入場料が7ユーロもするので入るのはやめる。スーパーは充実した品揃えだったが、例によって遅い時間にボリュームある定食を食べて腹が減っていないので、バナナ、みかん、エスプレッソ、水だけ買う、夕食はバナナだけにする。



Comillasの宿(2025年6月2日宿泊)
Pension La Aldea Ⅱ ☆☆☆☆
・30ユーロ
・個室(バス・トイレ共用)、部屋のベランダに外干しOK
個室にしては料金が安く、洗濯物を干せるベランダも部屋についている。バス・トイレは共用だが、空いていたのか他の人とかち合うことはなかった。女将さんは英語は話せないが親切。レストラン街やスーパーのある街の中心も歩いてすぐの好立地。
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