四国八十八か所歩き遍路19日 (柳家旅館 – 岩本寺 – 岩本寺宿坊)

四国お遍路2024年春

初めての宿坊体験

今日の朝食も別棟のダイニングに持ってきていただく。朝食後のコーヒーを別棟玄関を出たところでタバコを吸いながら飲もうとすると、わざわざテーブルや椅子も持ってきてくれた。誠に至れり尽くせりで、素晴らしいお宿だった。
この先の焼坂トンネルは歩道が狭く危険なようなので、トンネルを避けるために2駅だけ電車に乗ることにする。同宿の人を駅に車で送るで一緒にどうですかと宿の人に聞かれたので、土佐新荘駅まで歩いてもすぐだったが便乗させてただく。同宿の人は老夫婦。奥さんが一日15キロくらいしか歩けないので電車使いながら歩いているとのこと。ご主人は60才と72才の時にお遍路をしたそうで、82歳の今回が3回目。歩いてお遍路するのは今回が最後かなあとおっしゃっていた。ちなみに、このご夫婦とは10日ほど後に再会する事になる。土佐久礼で電車を降り、歩き開始。

土讃線で土佐久礼の次の駅の影野(かげの)の駅の近くに来ると、怪しげな親子3人が駅の方を見ている。近寄って見ると、駅の名前を掲げた人形でした。ちょっとシュール。

かげの駅の前に立っている人たち

昼頃から雨が降り始める。昼食は道の駅でスナック類を食べる。高知県は観光客やマリンスポーツする人が多いせいか道の駅が多く、休憩や昼食には助かる。順調に歩き、早くも13時半に37番礼所岩本寺に到着。

岩本寺

今日は岩本寺で初めての宿坊体験だが、チェックインは15時からなので参拝終わった14時から1時間境内の中の屋根のある休憩所で時間を潰す。休憩しているとスペイン人女性と再会。彼女は通夜堂(お寺が野宿の人向けに無料で開放しているお堂)で野宿するそうだ。私と同様にチェックイン待ちで時間を潰している人の中に例の無愛想な外人女性もいる。他の人とは愛想良く話していたので話してみると普通に会話するオランダ人だった。一緒にチェックインし、宿の人の設備や食事の時間などの説明を通訳してあげる。宿坊は朝の勤業も体験させてくれるが、明日は休みの日らしい。残念。
夕食は団体客もいて20人程の大所帯。先ほどのオランダ人女性、若いフランス人女性、中国系(たぶん台湾人)5人、日本人のシニア層10人くらいという感じ。お寺だから精進料理ということは無く、肉や野菜も出る。お酒も飲める。礼所の中で宿坊のあるお寺はいくつかあるが、これまでは予約が取れず、今回が初の体験。大きめのお遍路旅館という感じで、宿坊だからといって特に変わったところは無い。オランダ人女性は通しで88ヶ所を廻った後、高野山、熊野古道、奈良、京都に行くらしい。高野山は奥之院に弘法大師御廟があり、お遍路を結願した後にお礼参りに行く人も多い。フランス人女性は元気で、生卵も納豆も日本食は何でも食べられるそうだ。

岩本寺の夕食

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