四国八十八か所歩き遍路21日目 (民宿たかはま – 民宿くもも)

四国お遍路2024年春

空白地帯二日目も快晴で海と川は青かった

朝、宿のご主人と雑談。以前、私の住んでいる東京の郊外の市に住んでいたそうで、しばらくローカルの話題で会話する。
午前中は海沿いの道で松原の中を歩き、気持ちが良い。昨日に続いて快晴で海も美しい。

土佐湾沿いの遊歩道

その後、海より少し上流にある四万十大橋に向かい、内陸の道を進む。四万十川といえば鰻が有名なので、昼はたまには贅沢して鰻重でも食べようかと思っていたが、鰻屋は川の上流の中村に多いようで、途中の道の周辺には鰻屋は無かった、というか飲食店も
四万十川も天気がいいので青く澄んでいる。

四万十大橋
四万十大橋から四万十川下流を臨む

四万十大橋を渡って少し歩いたところにあるこの辺りで唯一の飲食店であるうどん屋を目指したところ、道を間違えて坂をさんざん登った挙げ句にゴルフ場に突き当たってしまう。坂を下って正しい道を進んで老夫婦の営むうどん屋田吾作で野菜天うどんを食す。四国なら香川以外もうどん屋が多いのかと思っていたが、徳島、高知のお遍路沿いではほとんど見かけず、これが今回の初うどんになる。天ぷらもうどんも美味しかった。

またしばらく歩き、真念庵に到着。真念庵は、四国霊場の札所間で最も距離が長い37番岩本寺・38番金剛福寺・39番延光寺の中間点にある。「四国遍路の父」と称される真念法師が17世紀後半に遍路の便宜を図って建立したもので、かつての遍路は当地に荷物を置いて足摺岬の金剛福寺に向かい、その後、当地に戻って延光寺に向かったという。真念はそのほかにも当時の旅行案内書を書いたり、標石を200基余り建立して、それから庶民の四国遍路が定着して今日に至るようだ。

真念庵

真念庵を出て1時間ほど歩くと再び太平洋沿いの道に出る。

海沿いに30分ほど歩く。今日はこの頃にしては長い34キロの道のりだったが、無事に16時過ぎに久百々(くもも)にある民宿久百々に到着。今日は逆打ちのお遍路には何人か会ったが、順打ちは1人も会わなかった。

民宿くもも

夕食は台湾人の男女2名、京都から来た区切り打ちの人、大阪から来た逆打ちの人と一緒。大阪の人はまだ50才前に見えるがお遍路は7回目。サンチャゴ巡礼も毎年行っており4つのルートは全て制覇した強者である。次の目標を聞くとローマからイングランドへ向かう巡礼路をスイスまで向かうそう。明日は宿に荷物を置いて足摺岬の金剛福寺まで往復するそうだ。(約40キロ)
こちらの民宿は、女将さんは親切で料理も良いが、宿自体はかなり老朽化しており、評価が分かれるところか。大阪の人のようにここか隣の民宿いさりびに連泊し、荷物を置いて金剛福寺を往復する人も結構いるようだ。

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