四国八十八か所歩き遍路25日目　(民宿磯屋 – スーパーホテル宇和島駅前)

ひたすら歩いて宇和島へ

今日は40キロの長丁場なので5時40分に宿を出る。昨日あらかじめ宿のお婆さんには朝早いから勝手に出て行きますと言ったのだが、どんなに早くても見送りますとおっしゃっていた。それでも悪いので静かに出ようとするが、もう起きていたようで、いつもいる玄関脇の部屋から出てこられ、ゆで卵、バナナ、ポンカンをお接待でいただく。出立の際、おばあさんは手を握って挨拶し、こちらの姿が見えなくなるまで見送っていただいた。。。

出発後すぐの所で短パンの人が休憩しており、挨拶。こちらの方が歩くのは少し速いが、短パンの人は遍路道を通らず幹線道路を真っ直ぐ歩くようなので、この後何度も抜きつ抜かれつという感じ。少し歩いた所で後ろから女性が走って来る。何かと思ったら、『そこでミカンの配送所をやっており、いっぱいあるのでもらってください』とみかん2個もらう。みかんの名前を忘れてしまったが、オレンジのような味でおいしい。

いったん海沿いに出たが、この辺りで西から北に方角を変えて海を離れて宇和島に向かう。最高500メートルある峠は結構急だったが、峠から見える海は美しい。

暑い日だがトイレや自動販売機は見当たらず、しばらく我慢。峠を越えた平地で短パンの人が道端で休もうとしていたので、すぐ先にへんろ小屋ありますよと誘う。彼は地図無しで歩いているらしい。そんな人は初めてである。基本、皆黄色いお遍路用の地図本を持っている。へんろ小屋でしばらく歓談。三重から来て通しで廻っているそうで、私と同じように4日目に足を痛めたが、まだ治らず苦労している。今日は自分と同様に宇和島駅近くに泊まるそうなので飲みに誘うが、いつもなら喜んでいきたい所だがこの旅では断酒しているとのことで残念そうに断られる。朝早くからストイックに歩いており、何か思いがあって歩いているのかもしれない。

40キロの長丁場だったが、順調に15時30分に宇和島市内のスーパーホテル宇和島駅前天然温泉に着く。部屋は綺麗で、天然温泉があり、朝食、ウェルカムドリンク付きで7,000円とお得。昼はお接待のゆで卵、バナナ、ポンカンのみだったので流石に空腹。温泉で久しぶりに体重を測ったら、出発前に比べて5キロくらい減っていた。 夜は宇和島で有名な鯛めしや評判の良い蕎麦屋と迷ったが、評判の高いちゃんぽん屋にする。開店前5分前に行ったが、すでに5,6人並んでいた。もやしや筍の多いちゃんぽんでまあ美味かった。食事の前後にはホテルで無料のサワーやハイボールを飲む。