四国八十八か所歩き遍路26日目 (スーパーホテル宇和島駅前 – 龍光寺 – 仏木寺 – 明石寺 – まつちや旅館)

四国お遍路2024年春

多くのお遍路さんに会った日

歩き遍路は早くから歩き始めるので、お遍路宿はたいてい6時か6時半が朝食の時間である。私は歳のせいか疲れていても5時までには目が覚めてしまうのだが、今日は3時に起きてゴルフのマスターズ最終日を鑑賞。朝食はビュッフェスタイルだったので、朝からカレー含め多めに食べる。今日の道のりは25キロ位と短いので遅めに7時40分に出発。宇和島のような大きめの街は道が複雑なので街を出る時に少し戸惑う。

41番礼所龍光寺を打つと小雨が降り始める。お寺の脇の休憩所でポンチョを出していると自転車のお遍路さんに声掛けられ雑談。前回は野宿で歩き遍路をしたが荷物が重くて参ったので、今回は自転車で廻っているとのことだった。

続いて42番礼所仏木寺を打ち、最高480メートルの歯長峠を越す。途中で少し崩れている箇所があり、ハシゴがで登る箇所あり。峠を下った休憩所で休んでいると松山から逆打ちで来ている元気のいいおじさん、老夫婦、途中で追い越した台湾の女の子が次々に現れ、賑やかに雑談。話しているうちに老夫婦は須崎の宿から一緒に出た二人と思い出す。ちょうど一週間前だが、随分前のような気がする。お二人とはこの日、43番礼所でもすれ違った。

休憩所を出て台湾の女の子とおなじようなペースで歩く。途中に店は一切見当たらない。昨日の晩と今朝は結構しっかり食べたので昼食は抜きにする。43番礼所の手前で打ち終えた短パンの人とすれ違い、もう少しですと励まされる。ちなみに暑くなってきたので私も今日から短パンで歩いている。43番礼所明石寺を打ち、今日の宿に電話する。予約の連絡した際に、明石寺を出る時に電話するように言われたため。電話をすると女将さんが出て、明石寺の裏から近道で宿に行くお遍路道の行き方を教えてくれた。確かに聞いてなかったら、この道は発見できずに結構遠回りをした気がする。

宿のある卯之町は江戸末期から昭和初期の町家が立ち並び、白壁、うだつ、半蔀(はじとみ)、出格子など伝統的な建築様式が残っている風情のある街である。少し前に読んだ吉村昭の『ふぉん・しいほるとの娘』というシーボルトの娘で日本で初の産婦人科医の女性を主人公とする歴史小説の舞台にもなっている。

本日の宿であるまつちや旅館の女将さんは元気で、食事の前には女将さんから卯之町の良いところ3つの説明があった。洗濯と乾燥をお接待いただくなど感じ良く料理も美味しかった。夕食は昼間会った台湾の女の子、初打ちの男性、ベテランお遍路ぽい人の4人だが、普通のお遍路宿と違いテーブルが離れていたので会話はほとんど無かった。食後に部屋にいると、ぜひ感想を書いて欲しいと言われ皆が順番にノートに一筆書かされた。

まつちや旅館の夕食

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