四国八十八か所歩き遍路33日目 (ホテルバリイン – 国分寺 – 横峰寺 – 香園寺 – ビジネス旅館小松)

四国お遍路2024年春

慌ただしい1日をラストスパートで終える

ビジネスホテルの隣にある吉野家に5時の開店と同時に入り朝牛セットの朝食をすます。もともと今日は久々の遍路転がしを含む40キロの行程のため、ビジネスホテルを5時に出ようと思っていた。しかしよく考えてみると、最初の礼所がホテルから3キロの場所にあるので、早く出ても意味がないことに気づいた(納経所は8時からでないと開いていない)。痛恨!それだと宿への到着はかなり遅くなるので、迷った末1区間(8キロ)だけ電車に乗ることにする。
59番礼所国分寺に朝イチに行くと、まも無く昨日会ったタイガースの帽子の方が現れ、再会をお互いに喜ぶ。

国分寺

国分寺を出ていったん1時間ほど歩き、伊予桜井駅から隣の伊予三芳駅まで1区間をJR予讃線に乗る。ここから次の礼所までは17キロある。途中まったくコンビニも店も無さそうなので、山登りに備えておにぎりを2個買う。
いつもは午前中は歩きも楽に感じることが多いのだが、昨日の晩酌の余りのハイボールと宿にあったサービスの水2本を意地汚く持ってきたせいかザックが重く感じられることもあり、調子が出ない。幹線道路を外れた普通の田舎道のため休憩できるところもない。道端のガードレールに座り、リスクがあったが気分転換にハイボールを飲みながらおにぎりを食べると、気分も楽になりザックも軽くなった。ハイボールも思ったよりも冷たかった。
山道に入り、湯浪休憩所から次の礼所までは2キロで400mくらい登るので、きついのを覚悟していたが、思ったほどでもなく1時間ほどで登る。
14時すぎに60番礼所横峰寺に到着。標高750メートルの境内は霧が立ち込め、花も綺麗に咲いて、人も少なくいい雰囲気。登った後の爽快感も感じる。歩き遍路は来る途中も境内にもまったく見なかった。

霧にむせぶ横峰寺

山頂で雨が振り始めるが、14時30分頃下山開始。次の礼所は今日の宿の手前にあるが10キロ近くある下りの山道である。納経所は17時に閉まってしまうので急ぐ必要がある。足が治ったお遍路の中盤以降は山登りを除くと大体時速5キロくらいのスピードで歩いていたと思う。休憩を入れて1時間に4キロくらいの計算でお遍路の中盤以降はほぼ想定の時間に宿に到着していた。今日は長丁場を早起きして廻ろうとしていたが、早く出ても最初の礼所が開いていないことを忘れていたことが計算外。
ギリギリの所だったので、最後の30分強はかなりスパートして17時10分前に無事61番礼所香園寺に到着。通常は礼拝が終わった後に納経所に行くが、時間がないので先に納経所に行く。香園寺は他の寺とは全く違う佇まいであり、一見バブリーなコンクリート作りの大聖堂の中に本堂、大師堂があり、少し異様。納経所は仮説の建屋に入っており、その後ろには通常のお寺風の建物が建設中で、本堂や大師堂もこちらに移るのかもしれない。大聖堂の外側の階段を登って2階に入ると、映画館のような固定席が並ぶ奥に立派な本堂と大師堂がある。

香園寺

香園寺を出て、雨が降る中を1キロちょっと歩き、今日のお宿であるビジネス旅館小松に17時30分到着。洗濯をして風呂に入るとちょうど夕食の時間になった。こちらの宿は別館の1階で肉屋もやっているようで、結構な量の豚しゃぶがメイン。連泊の人にはすき焼きを出すようだ。おかずの量が多いので、いつものビールの他に焼酎も飲む。同宿の人は7人いて、綺麗な食堂に2テーブルに分かれて座る。ちなみにお遍路宿は席は自由なところもあるが、名札が置いてあって指定席な所の方が多い。別のテーブルには八丁坂の宿で一緒だった人もいたが、私のテーブルはベテランのお遍路二人で、ベテランにありがちな宿やルートの蘊蓄ばかりで面白くない。八丁坂で一緒だった人はこの後に横峰寺を打つそうだ。横峰寺はこちら側から登る方がきついらしく、明日が雨の予報のため他の寺を明日打つもしくはどこかで時間を潰してここに連泊し明後日横峰寺を打つことにするらしく、明日どうしたらいいかを宿の人に色々相談している。この人は質問魔で、八丁坂でもそんな事知らないよと答えたいようなルートに関する細かい質問を私にしていた。

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