四国八十八か所歩き遍路36日目 (民宿岡田 – 雲辺寺 – 大興寺 – 神恵院 – 観音寺 – 藤川旅館)

四国お遍路2024年春

レジェンド旅館を発ち、懐かしい観音寺へ

久々の好天の日。日の出とともに外に出ると、緑の多い山村は朝靄で包まれ、山間に朝日が登り美しい。

民宿岡田から見る朝焼け

朝食もご主人が同席。おにぎりのご接待いただく。食後に同年代の男性と宿情報などの情報交換する。出る時にレジェンドのご主人とのツーショットを撮ってもらう。宿を出ると、ご主人と娘さんにしばらくお見送りいただく。ありがとうございます。

次の礼所は霊場最高峰の927メートル。岡田に泊まった菅元首相はスーツ姿のSPと2時間半で登ったそう。急な坂は思ったより短く30分程度で、宿から1時間30分で66番礼所雲辺寺に到着。山の上にある礼所は結構多いが、山登りの達成感と山頂の空気感とで、どこも心地良い。寺を出ると五百羅漢が道沿いに並んでいて壮観。

雲辺寺

次の礼所へは山道の下りが10キロ続き、12時近くに67番礼所大興寺に到着。岡田さんのおすすめの通り、こちらの境内で宿のお接待のおにぎりをたべる。朝から好天で境内や山並みも美しい。

大興寺

今日からはうどん県(香川県)。同宿のベテラン遍路が推していた遍路みち沿いの大喜多うどんに入る。コシのある麺で、スープも小海老の天ぷらもおいしい。麺類はコシの強いのが好きで、讃岐うどん以外に吉田のうどん、ジロー系も大好き。

大多喜うどん

観音寺市内へ入る。大好きな小説であり映画である芦原すなお原作、大林宣彦監督の青春デンデケデケデケの舞台で、橋や街並みなど当時(60年代)の風情が残っており懐かしい。「マクドナルドも、ミスタードーナッツも、ぼくの町にはなかった。今(90年代)もない」というセリフがあるが、今もそんな感じ(実際にはマクドナルドは今はある)。VIVANTにも出ていた林くん、若き浅野忠信、助演男優賞の大森くん、明石のタコ(役名)が寺の境内でバンドの練習をしていそうだ。

以下は観音寺の街並み。興味ない人には普通の街並みですね。

観音寺を流れる在田川

チェックインまで時間があるので、宿をいったん越えて次の礼所へ。こちらは同じ敷地に(納経所も一緒)にある68番礼所神恵院69番礼所観音寺が並んでいる。神恵院は本堂横の庭園が美しい。

観音寺
神恵院
神恵院の庭園

宿に行く途中のスーパーでビールを買い、財田川にかかる橋からの風景を見ながらビールを飲む。今日は時間も余裕あり、うどんやビールも味あえて幸せな気分。本日の宿の藤川旅館には15時過ぎに到着。本来は16時がチェックイン時間だが若女将に部屋に入れていただく。
夕食は3日前のビジネス旅館小松にいた大阪の男性、茨城からバイクで来ている75才の男性。大阪の男性は電車を使いながら廻っている。バイクの男性はVシネマに出てきそうな貫禄のある方。お遍路用に買った(!)500ccに乗っている。バイクは他に1,500ccともう1台、ヨットも以前持っていたらしく、お金持ち。モンゴルやヨーロッパでもバイク旅行したそう。外にタバコを吸いに行くとバイクをメンテしていたので、結構話し込む。話し込むと愛嬌があり良い人だった。夕食は猪鍋とマテ貝のバター炒め。両方自家調達したもので、2食込みで宿代は5,000円代と破格なのはこういう努力があるようだ。

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