大雨、悪路、そしてついに足が限界に
朝食後、朝から大雨の中歩き始める。次の大日寺までは約20キロのなだらかな下り坂。この区間は車の往来が多い中、歩道も無い区間が多く、歩きずらい。トンネルの中も歩道の無いところもある。歩いていて一番嫌なのは段差のある歩道の無いトンネルを歩くことで、向かいからダンプが来る度に肝を冷やす思いをする。段差が無く路側帯の狭い歩道も油断できず、水溜りができる今日のような大雨の日はなおさらである。片側に段差のある歩道がある場合はそちらを、無い場合は右側を歩くのが原則(左を歩いて後ろから車に抜かされるのはヒヤッとする)であるが、左に歩道があるので渡って歩くとすぐに歩道がなくなって、交通量の多い道をまた苦労して右に渡ることが多いのも歩き遍路あるあるです。
朝はそうでもなかったが、歩くうちに足の痛みは増して炎症的に痛い。肩も痛く、トレッキンポールをザックの下に置いて両手で支えながら歩く方法を発見し、若干楽になる。雨はずっと大降りのまま。ザックも一緒に入れられるポンチョを着ているので雨はほぼ凌げるが、ウォーキングシューズはある程度防水仕様だがゴアテックスでは無いため、足の中はびしょびしょ。
この区間はお店やコンビニもほとんど無く、雨を凌げる休憩所も少ない。足と肩が痛く、靴の中はびしょ濡れで、道は歩きずらく、お腹空いても店もコンビニもない五重苦の中、昼過ぎにやっと本日初めて遭遇したコンビニ(セブンイレブン)に着いた。イートインで昼食休憩を取ろうと思っていたが、このコンビニにはイートインは無し。コンビニの狭い軒先で先着の外人お遍路さんに場所をつめてもらっておにぎりを食べる。😭
コンビニで買ったサロンパス的なものを足に貼るがあまり効果無く。ここから大日寺までは１キロも無いがゆっくりしか歩けず時間がかかる。
13番礼所大日寺に到着。予定ではここから近い14,15,16番を打ってから宿に入る予定だったが、足の痛さに負けてギブアップし、16番そばのにある宿の鱗楼までタクシーで移動する。鱗楼は料理旅館という名のとおり食事は美味しい。ビールに日本酒も追加。同宿のご夫婦はお遍路では無くご主人は画家の安西水丸さん似の渋い人で食後にしばらく歓談。その後、宿のおかみさんとも歓談。焼山寺の評判、次の山の前は宿少ないので早めに予約した方がいいこと。歩き遍路の半分は外国人だが多いのはフランス人、デンマーク人。デンマーク人が多いのは現地のテレビでお遍路が特集されたせいなど聞く。
この日は大雨と足の痛みなどで、写真を撮る余裕が無く、写真は朝食時のもののみです。すみません。思い起こせば、今回のお遍路で一番しんどい日でした。。。
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