2024年秋 熊野古道歩き 7日目(近露 – 田辺)

旅行記

旅の最後に良い店に出会う

朝食は昨日スーパーで買ったパンを食べ、7時半頃に宿を出る。宿の人は見かけず、宿代はチェックイン時に払ったので寂しく出発。近露からはすぐに山道を入り、途中何度か国道近くを通るが滝尻王子までずっと山道が続く。山道を入るところを見逃し、30分ほどロスする。

1時間ほど歩くと国道に出て道の駅熊野古道中辺路に突き当たる。ゆで卵を買って小休憩。ここは今まで行った道の駅の中でダントツ小規模な道の駅だった。

道の駅熊野古道中辺路

このあたりは王子跡が多い。昨日の発心門王子までのスタンプで二つの道の巡礼者の資格は満たしているが、ついでにそれぞれの王子跡でスタンプを押す。

段々畑の風景は美しく、道は風情があって歩きやすい。

不寝王子を過ぎてまもなく13時頃に歩きのゴールである滝尻王子に到着。ここから先は車道がほとんどなのでバスに乗る人がほとんどと思われる。私もバスで田辺まで出る予定。私は伊勢から来たので逆だが、ほとんどの人は田辺からバスで滝尻王子か発心門王子に出て本宮を目指す。従って本宮から多くの人とすれ違ったが、同じ方向を歩いて追い越したり追い越された人は皆無だった。
バスまで1時間時間があったので、滝尻王子のすぐ近くの滝尻茶屋に入る。
常連の地元のお爺さんに話しかけられ、和服を着た店の女性とともに話し込む。お爺さんの話ではこの辺りも熊や猪は見かけるそうで、猿は毎日見るとのこと。コーヒーとバスクチーズケーキは美味しく、お爺さんは毎日これを食べるのが楽しみとのこと。店の女性も非常に感じが良く、いい時間が過ごせた。

滝尻からバスに乗り、40分弱で田辺駅に到着。

駅の隣にある田辺市観光センターで二つの道の巡礼者の申請を行い、賞状とバッチをいただく。また専用サイトに写真付きで登録してくれるということなので写真を撮っていただく。
今日は20時田辺駅発の夜行バスで東京へ帰る予定だが、まだ15時過ぎである。汗を流したいが近くに健康ランドやシャワーは無いようだ。観光センターの人に近くの見どころを聞くと丁寧に色々教えていただいたが、雨も降り始めたので歩くのも面倒だ。とりあえず駅のトイレで汗を拭き、駅構内にある休憩スペース(カウンターになっており便利)で、今晩行く店の情報を調べたりして時間を潰す。

田辺駅のすぐそばに味光路という飲食店街があり、良さげな店が多数ある。その中から17時開店のしんべという店に入る。入った途端に大将に歓待され、カウンターの一番奥に座る。おすすめのもち鰹はとろとろで美味しく、店名物のエビ団子など何を食べても美味しい。大将は陽気で色々話しかけてくれ、大当たりの居酒屋だった。最終日に滝尻茶屋としんべという二つのお店で楽しい時間を過ごせ良い気分で旅を終えられたのはラッキーだった。まだ時間もあり、満腹の方がバスで眠れると思ったので少し歩いたところにあるラーメン屋で味噌ラーメンを締めに食べる。

まだ時間があったので再び駅の休憩コーナーで時間を潰し、20時のバスで新宿に向かう。行きと違って疲れて満腹だったせいか良く眠ることができた。

熊野古道は伊勢路、中辺路ともそれぞれ良かったが、伊勢路は歩いている人が少なく、中辺路は逆に外国人で一杯だったので、その中間くらいだったら良いのになと思った。伊勢路をもっと外国人にアピールできないものだろうか。

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