渡し船、砂浜、高原を経て、名物アルベルゲへ
朝食は昨日スーパーで買ったカップ麺ですます。このカップ麺は日本の味の素が関係しているので食べやすい味だが、具はほとんど無く麺の量も少ないので、これだけではかなり物足りない。
7時半に宿を出て間も無く海岸に着き、砂浜の奥にある船着場に8時半に到着。ここからは船に乗って対岸に渡る。船着場といっても何もない砂浜である。始発の船は9時発だった。私は3番乗りで1番乗りのテキサスおじさんは8時から待っているとのこと。この人は私の勤めていた米国に本社がある会社と近い業界の会社に勤めていたということで日本にも何度も出張経験があるそうだ。彼は呼吸器系の持病があり、寝る時には呼吸用の機械(英語はよくわからなかった)をつけるのでアルベルゲには泊まらず、個室のあるホテルに泊まっている。もう一人はこれまでも何度か見かけたスカート(キルト)を履いたスコットランドのおじさん。始発の船だが時間になっても来ず、『This is Spanish time.』とテキサスおじさんが呟く。結局、10分ほど遅れて30人ほどを乗せて渡し船は出発。



対岸に渡ってしばらく歩き、海岸に面する山を越えると浜辺を歩く巡礼が見えたので浜辺を歩いているといつの間にかアプリの示すコースを外れている。どうやら浜辺の途中で左に曲がらなければならなかったようだ。歩きずらい砂浜を戻るのも面倒だし、このまま行ってもさほど変わらない距離なのでそのまま進む。しばらく行くと途中でカミーノを何人も見かけ、案内の黄色の矢印も見かけるようになった。どうやらガイドブックではこちらのルートが本ルートになっているようだ。途中で暑くなり、今日3食目のサンドイッチをコーラと一緒に食べる。日本人カミーノのブログによると今日泊まる予定のアルベルゲは昼食が出るとのことなので我慢するか迷ったが、結果アルベルゲでは食事は出なかったので、ここで食べておいて正解だった。



午後は高原の道をしばらく歩く。今日のアルベルゲはグルメスにある北の道でも一番有名なアルベルゲで、名物のオスタビレロの神父さんがいらっしゃる。四国のお遍路で言えば民宿岡田か。到着すると複数のスタッフが外のテラスで迎えてくれ、サービスのレモン水を飲みながら手続きを行う。部屋には上海出身の女性スタッフが案内してくれたが、笑顔が非常に感じが良くとても親切だ。
広い敷地に建屋が多くあり、ドミトリー部屋は10以上ある。同じ部屋には渡し船でも見かけた女の子とそれ以外はおじさん4人。別棟には展示室もあり、中庭も広大で物干しスペースはいっぱいある。
19時半からは40-50人の宿泊者がホールに集合する。ここでは北の道関連の歴史や、明日のコースの説明などを有名な神父ではない方のおじさんがスペイン語で話し、ハリーポッター似のお兄さんが英語に訳す。その後全員で食堂に移動して夕食。かぼちゃのスープ、パエリア、ワインのメニュー。左隣のドイツ女性が四国のお遍路に行きたいと話していたが、右隣のブルガリアの女性は来年春にお遍路に行く予定とのことなので、相談があれば連絡してと言いWhatAppのアドレスを交換する。おかげで夕食中の話が保った。神父さんも後から登場して、夕食後に少し話される。



Guemesの宿(2025年5月30日着)
Albergue La Cabana del Abuelo Pauto ☆☆☆☆☆(個人的評価)
・Donation(2食付き)
・ドミトリー、2段ベッド(10名同室、合計100人くらい入れる?)、外干しOK
・高原にある巨大なアルベルゲで、おそらく北の道で最も有名なアルベルゲ。庭も広々としており、展示コーナーなどもある。受付時にはスタッフの方々が迎えてくれる。コミュニティ・ディナーの前に全員が集まり30分ほど、カミーノや宿の歴史、明日のコースについての話がある(スペイン語および英語)。以前話を担当していた有名な神父は説明は別のスタッフに引き継いだようだが、夕食時に挨拶に出てきた。周辺には他に宿泊施設は無く、有名な宿なので、大抵の人はここに泊まると思われる。
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