サンチャゴ巡礼<北の道> 20日目 (ビリャビシオサ – ヒホン 30.2キロ)

サンチャゴ巡礼(北の道)2025年春

トイレに閉じ込まれる!山を超えてサーファーの宿へ。

ホテルは朝食付きだが、歩いて3分ほどのカフェで朝食開始時間の7時半クーポンを見せると朝食が提供される。トーストに細かく切ったトマトを塗るパンコントマテは初めての経験だが、なかなか美味しかった。

宿の人にもらったカフェの地図
パンコントマテとカフェコンレチェ。他にオレンジジュースとワッフルも提供された

出発して4キロ弱の礼拝堂の前の道が二つに分かれており、北の道は直進、左に曲がるとプリミティボの道である。礼拝堂に寄った人々のうち大半はプリミティボの道方向に歩いて行った。

今日は30キロの行程で400メートルと200メートルの2つの山越えもあるできついかなと思っていたが、急斜面は無く順調に進んだ。4時間近く歩いて一つ目の山を超えたところにやっとドライブイン的なレストランがあったので屋外の大きな木のテーブルの一角でコーヒーとボカジージョをいただく。出発する前にトイレに入る。スペインの小便器は高さが高いものが多いが、ここは特に高かったので、足の短い私は個室に入った。スペインはホテルでも店でも木製のドアが多く、概して建て付けが悪いが、ここは特に建て付けが悪そうでドアを閉めた途端嫌な予感がしたが、予感は的中し、鍵をかけたわけでも無いのに押しても引いても動かなくなった。色々試行錯誤していると洗面所に人の気配がしたのでHELP!と叫ぶ。まも無くスタッフが来て開けようとしてくれたがなかなか開かない。3分くらいしてやっと開いて救助される。結局、臭い個室に10分ほど閉じ込められていた。まあ、人がいるところで良かった!

高原の道は相変わらず牧場が多い
山から見下ろした風景
これ食べた後にトイレに閉じ込められた

二つ目の山を超えて長い下り坂を下ると今日初めて海が見え、やがてヒホンの街も見えてくる。ヒホンはアストゥリアス州最大の都市であり土曜日のせいか街中の宿は混んでおり、今日は街から徒歩で20分ほど離れた所にある宿を予約していた。名前からしてサーフホステルであり、宿泊客はサーファーとカミーノが半々である。ちなみに北の道はサーフィンのメッカでもあり、歩いているとサーフィンをしている海岸を多く見かける。今までのアルベルゲとは少し違った雰囲気で、広い中庭で飲むビールが美味い。数日前の宿で一緒だった陽気なアルゼンチン人に声をかけられる。この人は意外に几帳面で、私の名前をメモしていて覚えていてくれた。

歩いて街中へ向かう。ヒホンの街は熱海のように砂浜に面しており、土曜日のビーチはトップレスを含む海水浴客で賑わっている。ここは都会なので中華も日本食の店も多いし土曜日なので通し営業している店もあるかと期待していたがどの店も16時頃から20時頃まで休憩中だった。仕方無いのでスーパーで夕食のビールとポテトシューストリング、パスタサラダを買って宿の中庭で食べる。この宿の朝食は9時からと遅く、明日は日曜でカフェも閉まっているだろうから、スーパーでクロワッサン、りんご、ヨーグルトジュースも買っておく。

熱海的風景
ビーチは大賑わい

サーファーは夕方昼寝していた人が多いので夜は騒がれるかと思っていたがそうでもなかったが、隣のベッドの人がすごいいびきでなかなか寝つかれず、寝ついても何度か起こされた。

Gijonの宿(2025年6月7日泊)
Gijon Surf Hostel ☆☆☆(個人的評価)
・€24.35
・ドミトリー、2段ベット(カーテンあり)
Gionの市街から歩いて20分ほど離れた海岸近くにあるドミトリーで、名前の通りサーファーも多くカミーノ専用の宿とは違った雰囲気を楽しめる。広い庭に面したテラスがあり、キッチンも広いが、ドミトリーは狭苦しく荷物も置きづらい。

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