四国八十八か所歩き遍路11日目 (生本旅館 – 最御崎寺 – 津照寺 – ファミリーロッジ旅籠)

四国お遍路2024年春

高知突入、別れ、財布の捜索

明け方前に声がして4時に玄関の開く音。同宿の一人は予定通り朝食も食べずに4時ちょうどに出発したようだ。朝食は豪華とは言えないまでも品数が多い。出がけに女将さんにオロナミンCをもらって7時半に出発。オロナミンCを飲むのは多分20年ぶりくらいか。そういえば大塚製薬はもともと徳島ですね。余談ですが、最近はジャイアンツ選手が出るコマーシャル見ませんね。(調べたら2001年まででした)

生本旅館の朝食

23番礼所と室戸岬にある次の24番礼所は75キロ離れており、太平洋沿いの単調な道で店や宿も少ない。自動販売機も10キロ無い区間もあるそうだ。特に室戸岬の手前には宿が2軒しかなく、私はこのあたりの宿の予約が取れなかった。こういう場合はその日行けるところまで歩いて公共交通機関で宿に戻り、翌日また公共交通機関を使って戻り、前日の到達地点から歩き始める人も多いようだ。私は足を痛めた時に電車に乗ったので100%徒歩で歩くという目標はこだわらなくなったので、単調な道ということもあり宿が取れなかった区間をDMVで行くことにした。

お遍路TIPS)宿の予約について
おへんろ宿は一部の宿を除いては基本、電話での予約になる。宿が空いているかどうかは電話するタイミングと時期に依存する。歩き遍路が多いのは春、次が秋だと思うが、春シーズンで一番予約の取りづらいのはゴールデンウィークである。区切り打ちでゴールデンウィークに廻る人も多いし、観光地は観光客が多いのでゴールデンウィークの宿は早めに取るのが無難である。
予約を取るタイミングであるが、私は最初の方は3日程度前に予約を取り、慣れてペースがわかってからは10日ほど前に予約した。徳島の宿は第一希望の宿が取れないことが多かったが、①予約するのが遅かった。②春休みシーズンで混んでいた。③納経料値上げ直前で混んでいた。④だんだん脱落者が増えるので空いていく。というのが主な理由だったのではないか。高知以降は大抵の場合第一希望の宿を取ることができた。
民宿岡田は66番礼所の手前にある有名な宿で、一ヶ月前でないと取れないと何人かに言われたが、幸い10日前でも予約することができた。宿の評価や混雑具合などは先輩のお遍路さんや各種サイトから情報収集し、混んでそうな宿は早めに予約した方がいい。ただし、現実問題として、一ヶ月も前に予約してもその通りに進める可能性はあまり高くないと思うので、途中の興味ある町でもう一泊する予定にして余裕を持たせてもいいかもしれない。
宿へ電話する時間だが、日中は誰も出ないことが多いし、自身も歩いている最中なので夕食の前後に電話するのが良いと思う。

DMV「DualModeVehicle(デュアルモードビークル)」は、線路と道路の両方を走る夢の乗り物と言われ、阿佐海岸鉄道の場合は室戸岬方面に向けて途中まで線路を走り、その後、道路を走る。私は道路モードの<海の駅東洋町>から<室戸岬>までを利用したので普通のバスに乗ったのとあまり変わりなかった。
まずは、歩いて道の駅東洋町を目指す。

阿佐海岸鉄道のDMV車両

しばらく歩き小休止していると、三たび福島の女性現れる。これで三日連続で午前中に遭遇!不思議な縁を感じる。一緒に歩き、9時27分トンネル出ると高知県だった!

昨日から足は快調で、思ったより早く9時50分海の駅東洋に着くが、バスは12時31分まで無し。しばらくは海の望むテラスで道の駅で買った海鮮丼を食べたり、サーファーのいる海を眺めたりで時間をつぶす。春休みでもあり天気もいいので、道の駅は観光客で賑わっている。福島の女性は今回のお遍路はこの後に他のお寺に寄って帰る予定で、11時過ぎのバスに乗って行った。

やっとバスが来る時間となり、農業をやっているという年配の男性、カナダ人女性、ドイツ人女性とバスに乗り、ジオパークでDMVに乗り換える。室戸岬のバス停でDMVを下車すると、カナダ人女性が財布を無くした様子で焦っている。クレジットカード類も入っている財布なので大変。ザックを探しても無く、DMVに乗る時には財布からDMV代を出したそうなので、DMVで落とした可能性が高い。黄色い地図本にDMV事務所の連絡先が載っていたので、代わりに電話してあげる。ちょうどDMVの運転手から事務所に電話が入ったが見当たらないとのこと。もし見つかったら電話くださいと、カナダ人女性と自分の電話番号を事務所に教えて切るとすぐにコールバックあり、運転手が席に挟まっている財布を見つけたとのこと。20分後に終点で折り返して戻るDMVで室戸岬のバス停に届けてもらう。カナダ人女性には大変感謝される。良かったですね。

室戸岬灯台

室戸岬灯台から少し戻り、結構急な坂道を登ると24番礼所最御崎寺が山頂にある。スマホでスワローズの開幕3戦目を聞きながら、これまでの南南西の進路を北西方面に変えて25番礼所津照寺へ。境内とお寺の門前にある<遍路の駅>というスーパー兼食事処はバスで来た団体さんで賑わっている。 

津照寺

津照寺から歩いて30分ほどで本日の宿であるファミリーロッジ旅籠屋に到着。簡易な朝食付きで11,000円と今回のへんろ旅の最高値。作りはアメリカの街道沿いにあるモーテルという感じで車で移動するファミリー層向けなのでお遍路さんにはあまり向いてないかも。いったん荷物を置いて15分歩きスーパーで酒とつまみを買い、ATMで現金を下す。歩き遍路をしていると宿代以外はそんなにお金を使わないが、ほとんどのお遍路宿は現金決済のみなので時々ATMでお金を下す必要がある。

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