川と湾を渡り、アットホームな宿へ
宿から1時間ちょっと歩き34番礼所種間寺を打つ。またしばらく歩き仁淀川を渡る。国交省の全国1級河川平均水質ランキングで、過去何度も「水質が最も良好な河川」に選ばれ、圧倒的な透明度とその青さは、「仁淀ブルー」と称されているそう。曇りだし綺麗なのはもっと上流なので、この時は普通の川でしたが。
種間寺から2時間ほどで高速道をくぐった先の35番礼所清瀧寺へ。境内の休憩所に昨日会ったスペイン人女性が文旦(かな?)を食べている。四国はどの県も柑橘類が豊富で、よくお接待でいただいたりする。お寺でもお接待する人がいたり、門前でもよく安く売っている。柑橘類も種類が豊富で見た目ではよくわからない。高知で有名なのは文旦(ぶんたん)。彼女はフィリピン、ベトナムと廻り四国に来たそう。野宿用のテントもあり10キロの荷物を背負ってたくましい。荷物のせいか足を痛めており、昨日雪蹊寺で会った時は靴の中敷きを買いに行くと言っていた。
コンビニで軽い食事を取り、今度は桜の咲く波介川を渡る。
この後、宇佐湾を目指して峠を越える。途中の花が咲き湾も臨める場所で小休憩。
宇佐湾に出て次の礼所がある半島へは宇佐大橋を渡る。渡っていると結構な高さで、風が吹いたら渡るのは怖そう。高所恐怖症なので。
野球で有名な明徳義塾のキャンパスを越えると36番礼所青龍寺。近づくにつれて雨が降ってきた。
宇佐大橋を引き返してすぐの所にある宿のりり庵へ。16時過ぎに着いたが、外出中なので部屋に入っておいてくださいとのメモが玄関に。1階の居間と襖で隔てた部屋が私の部屋のよう。主人の留守中にもう一組(親子3人)が到着し、彼らは2階へ。明日すぐ近くの高校の入学式へ出席するために前泊するそうだ。まもなく女将さんが帰ってきて食事の準備にかかる。お一人なので忙しそう。もうひと組は素泊まりなので居間でおかみさんと話しながら夕食。結構豪華な夕食で、私一人なのに多くの品数を用意いただき恐縮。女将さんは自身や身内の病気に対して四国霊場巡りに救いを求めた経験から4年前にお遍路宿を開業したそうで、その新聞記事が壁に貼ってある。ビールの後で焼酎をいただくが、一杯の値段で何度かおかわりいただく。感謝。
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