順調に進むもザックが肩に食い込む・・・
朝食後に宿を少し散策すると、廊下に宿に泊まった人の写真やサインが飾られている。菅元首相、ショーケン、徳光さんなど。菅さんとショーケンのお遍路は有名ですね。菅さんは2回廻ったそうです。
6番礼所安楽寺の境内で休んでいると、あるご夫婦のうちの中年女性が私のザックのホタテ貝を見て『カミーノ!』と叫ぶ。巡礼したわけではないが以前スペイン旅行をしてサンチャゴに行ったことがあるそう。歩き遍路を通しでやろうとしていると言うと感心される。この後、ゆっくり歩いている二人を早足で追い抜くと、やっぱり1,200キロ歩こうという人はスピードが違うねーとまた感心される。。。
7番礼所十楽寺の後、8番礼所熊谷寺を出て100メートルほど歩いていると、門の前にずっといる人が『杖〜』と叫んでいる。参拝中はお寺の中の杖立てにトレッキングポールを立てておくが、置き忘れたことに気づき、慌てて戻る。お寺に入る姿と出る姿を確認していただいてたのですね。感謝!
お遍路の前半はポールを寺や宿に忘れがちで、この後も何度か忘れそうになった。幸い、すぐに気付くことが多かったが。宿では玄関に杖立てにはポールを置くと忘れがちなので、ポールを畳んでザックの脇ポケットに刺すようにしていた。
9番礼所法輪寺を出ると11時過ぎだったのでおへんろ道を少し外れたところにある、評判良さそうなラーメン紅竜へ。880円でらーめん、チャーハン、唐揚げ(サラダ付き)とリーゾナブル。会計寺にはお茶のペットボトルをお接待でいただく。
次の10番礼所切幡寺は山の上にあり、最後に333段の階段を登って到着。お遍路の最後に88番礼所に着いた人の多くは1番礼所に戻って1周を完成させる。その場合は香川にある88番礼所から南に山を越えて切幡寺に出るそう。私は88番で終わりでいいと思っていたので通りませんでしたが。
初日、二日目はお寺の間隔が狭いが、次の礼所までは10キロ近くあり、この頃からザックが肩に食い込み痛くて休み休み歩く。吉野川を超える橋は沈下橋のような幅の狭い橋で自動車との離合も難しいので早足で進む。河原は菜の花が綺麗だった。川を渡った所には知らないおじさんが待ち構えており、パンフを渡され話しかけられる。昔は吉野川の川中島(善入寺島)には大勢人が住んでいたが湧水地として買収され、また住めるように運動をしているそうだ。話が長くなりそうだったので、急いでいるのですいませんと言って失礼させていただく。
肩の痛さに四苦八苦しながら11番礼所藤井寺に到着。次の焼山寺への山道は遍路ころがしと言われる最大の難所。焼山寺へは藤井寺から山道が出ているが、藤井寺近くの宿が取れなかったため、2.5キロほど歩いて鴨島駅そばのさくら旅館に向かう。おへんろの最初の3日の宿は出発の10日ほど前に予約したが、季節の良いピークシーズンであり4月からの納経料値上げ前の駆け込み需要のためか、いずれも最初に電話した宿は取れなかった。さくら旅館は古い旅館だが、綺麗に掃除されており、中は少し迷路のようでアンティークな電話があったり風情がある宿だった。何よりもご主人が親切。
宿は7人。80才の男性、カナダ人、若い韓国人は昨日の宿も一緒。他にお遍路二度目の70才韓国人、国籍不明の外国人女性、連泊のお爺さん。皆でビール飲む。明日は小雨、明後日は大雨の予報だが、80才の男性は次の宿が取れなくてさくら旅館に連泊した上で明後日遍路ころがしに挑むとのこと。うーん、大雨の中の遍路ころがしは厳しそうだが。。。
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