四国八十八か所歩き遍路32日目 (海辺のお宿 巡る – 延命寺 – 南光坊 – 泰山寺 – 栄福寺 – 仙遊寺 – ホテルバリイン)

雨の中5礼所廻り、久々に疲労困憊

朝食を6時に2人で取り、博多の人より先に出発。宿のお接待でパンやジュース、お菓子をもらう。そのパッキングもセンスがいい。女将さんにお遍路でナンバーワンの宿でしたと言うと、控えめに照れるところもまた良い。

朝から終日雨の中、海沿いを歩き今治へ。54番礼所延命寺に到着。境内のテーブルでポーランド女性、スイス人女性と話す。ポーランド女性はマメの調子が悪く明日皮膚科に行くとのこと。ちゃんと日本語のヒフカという言葉を覚えていた。スイス人女性は日本語を話せ、外国人には珍しく区切り打ちで、また日本に来るそうだ。地元の人がやって来て、皆にワッフルを配ってくれる。

55番礼所南光坊を打つ。四国霊場の中で唯一坊がつく寺院である。ここは今治の駅のそばなので、宿のお接待でもらったパンなどは明日食べることにして、名物の焼豚玉子飯でも食べようかと有名店に行ったが、日曜日のせいか13時すぎにもかかわらず混雑しているので諦める。

次の礼所に向かう途中で向こうの逆側車線から来た人がこちらに手を振る。ポンチョを着ていたため気付かなかったが、奈良の短パンの人である。すれ違う際に頑張りましょうとポーズ入りで挨拶される。もう会えないかと思っていたので嬉しい。

56番礼所泰山寺を打つ。今治市内だけあって、この辺りは礼所が密集している。

泰山寺の境内で宿からお接待でもらったパンやジュース、延命寺の境内でお接待でもらったワッフルを食べ、遅い昼食とする。泰山寺を出るところで博多の人がやって来る。今日は前の礼所までで今治市内に泊まる予定と聞いていたが、まだ時間があったので宿に荷物を置いて来たとのことだった。

57番礼所栄福寺を礼拝して納経所で朱印などもらうと、納経所の人は親切にも次の礼所への道が工事中ということで迂回路を説明してくれた。後ろに並んでいたタイガースの帽子をかぶった50才くらいの人も一緒に説明を聞き、一緒に次の礼所に向かう。この人は午前中も今治の手前を歩いている所を見た。

このところずっと平らな道だったので予想をしていなかったが、次の礼所の手前はかなり急な坂で、雨も激しくなる。大雨の中、58番礼所仙遊寺に到着。境内は団体で混雑していた。こちらの宿坊は評判が高いが残念ながら10日前に電話した際は予約で一杯だった。

今日は長距離の上、雨で、終盤に登り坂があり疲労困憊だったが、先に仙遊寺を出たタイガース帽の人が前を歩いていたので早歩きで追いつく。彼は明日でいったん区切り打ちを終えるとのこと。気持ちいい人だった。もう会わないかもしれないがお気をつけてと言い合う。
ホテルバリ・インに到着。街道沿いのホテルで珍しく周りに吉野家、くら寿司、焼肉屋などあるが、濡れた靴を履き直して外出したくないのでローソンに寄って揚げ物とサラダと酒を買ってからチェックイン。